手掌多汗症レベルの測り方

女医

手の汗が多い手掌多汗症には、症状の度合いで、『1〜3までのレベル』がありまして、当てはまる症状から自分のレベルが判明します。

 

それぞれのレベルに合わせた対策や治療をしない限り、改善させることは難しく、時間とコストだけがかかってしまいますので、『レベルに合わせた適切な対策と治療』を行うことが、改善の近道でもあります。

 

〜手掌多汗症の症状レベル〜

 

レベル1・・・手に湿り気があり、触ると汗をかいていることが確認できる。光を反射させると汗が光って見える。

 

レベル2・・・手の水滴から、見た目で汗をかいていると確認できる。

 

レベル3・・・手に水滴が多く、滴り落ちてくる。

 

 

手汗レベル1の対策と治療法

手汗の中でも、症状が軽いレベル1ですが、手の湿り気が気になることから、恋人と手を繋げない、ハイタッチを避けてしまうなど、悩んでいる方も多いです。

 

原因は、ストレス、緊張、生活習慣の乱れ、病気や薬剤の影響等から、汗分泌をコントロールする、自律神経の交感神経が刺激されて、汗分泌が促されていることがあげられます。

 

point

今のうちに改善しておかないと、手汗自体がストレスとなって、レベル2、3と症状がすすむこともありますので、早めに対策と治療を実践しましょう。

 

対策

ベビーパウダー

ベビーパウダー

赤ちゃんの肌荒れやかぶれだけではなく、手汗にも効果的なベビーパウダーは、持続効果は「30分〜1時間」程度ですが、こまめに塗ることで、ベビーパウダーが汗や皮脂を吸収して、サラサラな状態が続きます。

 

ベビーパウダーを使用する上での注意点は、「付けすぎない」ことで、付けすぎは、白い粉っぽさが出て、衣類等に付着しやすくなりますので、適量にしましょう。

参照→ベビーパウダーで手汗を抑える為の知識と方法

 

ファリネ

ファリネ

ファリネは、天然の手汗抑制成分が入った、手汗専用パウダーで、ベビーパウダーよりも、「2〜3時間」と効果が持続します。こまめに塗ることで、持続効果を長くすることも可能です。

 

殆どの方で効果が出ますが、中には効果が出ない方もいます。
この場合、「1〜2週間など一定期間以上使い続ける」ことが、ファリネでは推奨されます。使うほどに、まんべんなく汗の出口のエクリン汗腺に浸透して、効果が出る仕組みのようですので、思うような効果が出なくても、とりあえず1〜2週間は使ってみましょう。それでも効果が出ない場合は、90日間の返金保証の利用がおすすめです。

 

参照→手汗レベル2の私が教えるファリネの効果と上手な使い方

 

治療法

塩化アルミニウム外用制汗剤

皮膚科や神経内科等で、「1000円前後」で処方される、塩化アルミニウム水溶液が含まれた制汗剤のことで、治療方法は、塩化アルミニウム外用制汗剤を、就寝前に塗布して、起床後に洗い流すことを、1〜2週間繰り返すもので、汗の出口のエクリン汗腺が塞がれて、「数日〜1週間程度」手汗が抑えられるようになります。

 

注意点としては、二つありまして、一つ目は、「効果を持続させるために治療をやめない」ことがあげられ、治療を中断しますと、再びエクリン汗腺が開いて、手汗が出てしまいます。

 

二つ目は、「かぶれや痒みなどの肌トラブルが起きたら使用を中止する」こともそうです。塩化アルミニウムは、刺激性がある成分なので、肌トラブルが出たら、すぐに洗い流して、使用を止めて医師に相談してください。

 

イオントフォレーシス療法

皮膚科等で、一度の治療が「600円前後」で受けられる、イオントフォレーシス療法の治療方法は、週二回と定期的に、水に浸した手に、微電流を10〜20分流すもので、汗の出口のエクリン汗腺が塞がれて、「数日間」手汗がおさえられます。ちなみに、ネット等で4万円程度で販売されている、ドライオニックという機械で、自宅でイオントフォレーシス療法を行うこともできます。

 

注意点としては、二つありまして、一つ目は「効果を続かせるために治療を続ける」ことがあげられ、治療をやめてしまうと、効果がなくなってしまいます。

 

二つ目は、「ぴりぴり感や湿疹などの副作用が起きたら医師に相談する」こともあげられます。稀ではありますが、微電流を流すことで、これらの副作用が出る場合がありますから、その際は医師に伝えましょう。

 

手汗レベル2の対策と治療法

手に水滴が付いていたりと、手汗をかいていることが判断しやすいレベル2は、携帯を落としたり、車のハンドルが握りにくいなど、日常生活に支障をきたしている方も多いです。

 

原因は、レベル1よりも、ストレス、緊張、生活習慣の乱れなどの影響が大きく、汗分泌をコントロールする、自律神経の交感神経が高ぶり、汗分泌が盛んになっています。

 

レベル2になると、手汗自体がストレスになって、精神性発汗が加わっていることも多いですから、手汗抑制だけではなく、メンタルに関する、心身療法も視野に入れる必要があります。

 

 

対策

ミョウバン水

ミョウバン

汗の出口のエクリン汗腺を引き締めて、手汗を抑制する、ミョウバン水は、使用後「6〜7時間」程度の効果が見込めて、こまめにミョウバン水を、スプレーで振り掛けることで、効果の持続も期待できます。ベタベタ感やニオイもほとんど無いので、使いやすいです。

 

ミョウバン水を使う上での注意点は、「赤みやかゆみ等の肌トラブルが出たら洗い流して使用を中止する」ことがあげられます。

 

特に、金属アレルギーを持っている方は、ミョウバンにある、金属元素のアルミニウムとカリウムによって、肌トラブルが起きやすくなることもありますので、事前に、肌に少量つけて様子を見る、パッチテストをしたほうが良いでしょう。

参照→気になる時にシュッ!手汗をミョウバン水で抑える方法と作り方

 

オドレミン

オドレミン

日邦薬品から発売の、液体制汗剤で、皮膚科で手汗治療として用いられる、塩化アルミニウム水溶液が手汗抑制に効きます。効果が出るまで、3〜7日かかりますが、持続効果は「1〜2日」と長めです。

 

オドレミンを使用する上で気をつけたい点は、三つあります。一つ目は、効果を十分に出すために、「汗を拭いて使う」ことです。汗をかいたままですと、液剤が浸透せずに、十分な効果が得られません。

 

二つ目も、効果を得るために、「塗布後に乾かす」ことです。乾かさないままですと、液剤が衣類等にうつって、効果が半減します。また、衣類によっては、脱色や変色に繋がる可能性もあります。

 

三つ目は、「かぶれや痒みなどの副作用が出たら洗い流す」ことです。オドレミンは、刺激性のある、塩化アルミニウムが、13%と高濃度ですので、副作用のリスクも高めです。ただ、水と薄めると、副作用のリスクが低下するので、引き続き使いたい場合は、オドレミンの量と同等の水で薄めて使うと、副作用が出にくくなります。

参照→手汗対策の為のオドレミンの使い方と副作用まとめ

 

治療法

心身療法(自律訓練法、精神安定剤)

レベル2は、手汗の原因となる、ストレスや不安などに働きかける、心身療法が行われることも多いです。というのも、手汗自体がストレスになり、余計に、汗分泌を担う、自律神経の交感神経を高ぶらせて、手汗の症状が悪化していることも多いからです。

 

基本的に、心身療法は、メンタルクリニックや精神科で行われ、手汗の原因になる不安等の状態から、身体をリラックス状態にさせて、手汗を抑制させる「自律訓練法の指導(8000円程度)」と、手汗の原因になるストレスや不安などを緩和する「精神安定剤の処方(2000〜3000円程度)」が、一般的な治療方法となります。
薬剤の場合は、持続効果が長くはなく、何度も飲むことはできないため、ここぞという時にしか使えませんが、自律訓練法は、その都度手汗の原因の不安なら不安を和らげて、手汗をおさえることができるので、長く使える方法となります。

 

注意点として、きちんと効果を得るためにも、「信頼&安心できる病院やクリニック」に足を運ぶことが大切で、予めホームページのチェックや電話確認で、不安や緊張など、自分の症状の改善を得意とするかどうかを調べましょう。加えて、一度受診して、話しにくい、何か合わないなどを感じた場合は、通院がストレスになって、手汗が悪化することもありますから、場所を変えたほうが良いです。

 

薬物療法(神経遮断薬)

神経内科等で、「500円以内」で処方される、内服薬の神経遮断薬(プロバンサリン)は、手汗の原因になる、交感神経の高ぶりを抑制させて、手汗抑制効果が得られます。服用後、15分程度で効果が出て、大体「3〜4時間」効果が持続します。

 

注意点としては、「副作用が出た場合は服用を中止する」ことです。どうしても、効果が強い分、口の渇き、目のかすみ、眠気、吐き気などの、副作用が起きることもありますから、副作用が出た場合は、服用を中止して医師に相談してください。

 

手汗レベル3の対策と治療法

手汗の中でも重症な、汗が滴り落ちるレベル3は、テストの答案用紙や会社の重要書類をダメにしたり、人に合うのが嫌で引きこもりになったり鬱になることも、少なくはありません。

 

原因は、レベル2よりも、さらに、ストレス、緊張、生活習慣の乱れなどが影響していて、汗分泌をコントロールする、自律神経の交感神経が高ぶり、汗分泌が非常に多くなっています。また、生まれつき、汗の出口のエクリン汗腺が発達していて、汗が出やすいことも、原因に加わることがあります。

 

このタイプは、汗の量が非常に多いため、自分でできる対策よりも、病院等で行われる治療法を優先させたほうが、改善に結びつきます。

 

 

対策

オドレミン

オドレミン

市販薬の中でも、手汗に対する効果が高い、液体制汗剤のオドレミンは、医薬品の塩化アルミニウム水溶液が主成分で、使用後3日〜1週間程度で、手汗抑制効果が「1〜2日」続きます。

 

注意点としては、三つありまして、一つ目は、効果を出すためにも、「しっかりと拭いて使う」ことです。汗をかいたまま塗布すると、液剤が浸透せずに、効果が得られません。

 

二つ目も、効果を出すために「塗った後は乾かす」ことがあげられます。乾かさないままですと、液剤が衣類等にうつって、効果が低くなります。衣類によっては、脱色等の原因にもなりますので、よく乾かしてください。

 

三つ目は、「痒みやかぶれ等の副作用が起きたら洗い流す」ことです。オドレミンは、市販薬の中でも効果が高い分、刺激物になることもありますので、副作用が出たら洗い流してください。オドレミンを水で薄めると、副作用が出にくくなりますので、引き続き使いたい場合は、オドレミンの量に対して、同じ位の水の量で、薄めて使いましょう。

参照→手汗対策の為のオドレミンの使い方と副作用まとめ

 

治療法

ボトックス注射

神経内科、形成外科、美容外科で、1回「5万円以上」で行える、ボトックス注射は、手汗の原因になる、交感神経の高ぶりが抑制されて、手汗がおさえられます。注射後、数日で効果があらわれてからは、「3ヶ月〜6ヶ月程度」持続します。

 

注意点としては、二つありまして、一つ目は、「ボトックス注射の副作用を理解する」ことです。ボトックス注射を行った多くの方が、代償性発汗という、背中やお尻など他の部位に、汗が増えるという経験をしていますから、きちんと対策できるかなどを、考えた上で施術を受ける必要があります。

 

二つ目は、「慎重に病院やクリニック選びを行う」ことです。間違ったところを選んでしまうと、実績がない・腕が悪いなどから、しびれや握力低下など、思わぬ副作用に発展することもあります。

参照→手汗ボトックス注射の費用や副作用・効果の持続期間まとめ

 

ETS手術(内視鏡下胸部交感神経節切除術)

神経内科等で受けられる、ETC手術は、保険が適用される「10万円前後(保険に加入していれば手術給付金が給付)」の、内視鏡を使った10分程度の手術で、皮膚の小さな傷に、カメラの付いた管を通しながら、中の様子を見て、手汗の原因となる、背骨近くの交感神経を切除して、手術後「半永久的」に汗を止めます。この手術は、手汗に対する手術の中でも、傷や痛みが最小で、身体への負担も少ないです。

 

ただし、注意点はありまして、「副作用を理解する」ことです。手汗をとめる代わりに、他の部位の汗が増える、代償性発汗が、起きやすかったり、手がカサカサになるなどの副作用もありますので、これらを理解した上で、手術に臨む必要があります。

参照→ETS手術で手汗を治療する前に!費用や副作用などデメリットの話

 

まとめ

女医

手汗は、症状の度合いによって、『レベル1 < レベル2 < レベル3』までとありまして、レベルが進むほど、引きこもりや鬱になったりと悩みも深刻です。

 

point

症状のレベルに合った、対策や治療を行えば、手汗改善に結びつきやすいですが、自分のレベルと違う方法を行っていると、いつまで経っても改善されず、時間やコストだけがかさみますので、自分に合った方法を行うことは絶対です。病院で行う治療の場合は、副作用が伴うことも多いですから、きちんと理解した上で、治療にうつることも大切となります。

 

日本で手汗に悩んでいる方は、男女ともに多いので、不安になる必要はありません。むしろ、仲間がたくさんいると思って、前向きに治療に専念しましょう。

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