どんな手術で代償性発汗は起こるのか?

手掌多汗症の悩みを解決するために行った、『ETS手術(胸腔鏡下胸部交感神経切除術)』によって、手以外の部位の汗が増える、代償性発汗が起こることが多く、特に、「両手の手汗を止めた方」や「手汗分泌を担う交感神経のうちのTh3の切断を行った方」は、症状が酷いケースが多いです。

 

ETS手術は、手汗の症状が重い、手汗レベル3に用いられることの多い手段で、手汗分泌に繋がる、交感神経を切断して、術後から、手汗がピタッと止まる効果が期待できます。

 

注意

この際、手はもちろん、脇の下、頭部、額、首などの汗も少なくなるので、その分、これらに変わって、背中、お尻、太ももなど、他の部位の汗が増える、代償性発汗が起きることが多いです。

 

特に、左右両方の交感神経を切断して「両手の手汗を止めた方」や、手汗分泌を多く担う交感神経のうちの「Th3の切断をした方」は、多くの汗を止めることになるので、代償性発汗の症状が酷くなりやすいです。

 

ETS手術は、手掌多汗症の治療の中でも、有効性が高い分、代償性発汗のようなリスクがありますし、他にも、腕の悪い医師にあたった場合は、まぶたが垂れ下がる、ホルネル症候群という合併症が起きることもあります。

 

代償性発汗はどんな環境で起こるのか?

ETS手術後の代償性発汗は、特に、『夏場など高温(25度以上)の環境』・『運動時』、『辛いものや酸っぱいものを食べたとき』に起こります。

 

point

理由は、まず、夏場など高温の環境や運動時は、体内に熱がこもりやすく、熱を発散させるために、普段より、倍以上もの汗の分泌が行われるためです。手術によって汗を止めた、手のひらや脇の下などの部位から汗が出ない分、背中やお尻など他の部位の汗が増えやすくなります。

 

point

辛いものや酸っぱいものは、汗分泌を起こす、交感神経を刺激しやすいので、手のひらなどに汗をかかない分、背中やお尻などの部位に汗が出やすくなります。

 

ETS手術によって、手汗の悩みはなくなるため、緊張や不安やストレスなど、メンタル面から、代償性発汗に繋がることは、殆どないですが、暑い日の熱発散のためなど、違う理由で、汗が増えやすくなります。

 

代償性発汗が起きたときの対策方法

代償性発汗は、夏場や運動時と熱がこもった時、辛いもの等による交感神経の刺激によって、起こりますので、『熱を冷ますために首の後ろを冷やす』、『手のツボ押しで交感神経を落ち着かせる』方法の実践がおすすめで、代償性発汗の抑制が期待できます。

 

point

また、いつ汗をかいても良いように、着替えを持ち歩いたり、洋服や下着など身に付けるものは、ディスノーティス加工という、汗染みが分かりにくく、汗がこもらない生地、通気性&吸湿性の高い綿や麻の生地、汗染みの色がわかりにくい白色のものを選ぶと、汗をかいていることが分かりにくかったり、ニオイ対策にもなります。

 

加えて、薬局やネットで、1000円以内で購入できる、オドレミンやテノール液などの、汗止め液を、代償性発汗が起こる部位に、活用することもおすすめで、2週間程度は、使い続ける必要がありますが、数日間などの制汗効果が期待できます。

 

熱を冷ますために首の後ろを冷やす

首の後ろを冷やすことで、体の熱が冷めることから、汗によって熱を発散しなくても良くなるため、自ずと代償性発汗も止まります。

 

ハンカチやタオルに、保冷剤を包んで、冷やしても良いですし、ネットやドラッグストア等で、1000円前後で販売されている、ネッククーラーやアイスバンダナなどの活用もおすすめです。

手のツボ押しで交感神経を落ち着かせる

手にある、「労宮(ろうきゅう)」、「合谷(ごうこく)」というツボは、交感神経を落ち着かせることで、代償性発汗を抑えることができます。

 

労宮と合谷

 

ツボ押し方法は、労宮の場合は、手の平の真ん中を、親指を使って、5秒間押して、5秒間離すことを、左右5回ずつ行います。

 

合谷は、手の甲にある、親指と人差し指の骨の間のツボで、こちらも親指を使って、5秒間押して、1秒間離すことを、左右5回ずつ行います。

 

ツボ押しの際は、リラックスした気持ちで行うと、より効果的になりますので、肩の力を抜いて、ゆっくりとした呼吸を意識して、行いましょう。

 

代償性発汗を治療する方法と注意点

着ている洋服の汗を絞れるなど、代償性発汗の症状が酷く、ETS手術を後悔している場合は、代償性発汗を緩和させながらも、手汗抑制につながる、山本英博クリニックでの『リバーサル手術』を、考えても良いかもしれません。リバーサル手術自体、保険がきかないため、50万円と高額ですが、そのかわり効果が得られない場合は、全額返金も受けられます。

 

一般的な、リバーサル手術は、ETS手術で行った、手汗分泌を起こす、交感神経の切断を、移植により、再び繋ぎあわせる手術なので、代償性発汗が改善されても、手汗が元通りになってしまいますが、山本英博クリニックは、独自の方法で、副作用なく、代償性発汗を高確率で緩和しながら、手汗が元通りになることはなく、手汗が停止または減少状態になります。

 

一回の手術で、治療が完了しますが、手術可能かどうかの血液検査や、リバーサル手術に関する説明会もあるので、手術までには、数週間を要することもあります。

 

また、手術を受ける前の診察で、妊娠中、授乳中、他の病院で治療を受けているなど、手術を受けられない項目に当てはまる場合は、手術が見送られるケースもありますので、まずは、診察を受けることをおすすめします。

 

まとめ

女医

ETS手術の代償である、代償性発汗は、特に、夏場、運動時、辛いものや酸っぱいものを食べた際に、起きやすく、手術した、手以外の、背中やお尻などの部位から、汗が出やすくなります。

 

日頃から、汗じみが分かりにくい洋服や、汗を吸いやすいインナーなどを身に着けたり、いざ汗が出れば、首の後ろを冷やすなどの対策を行えば、ひどい汗染みやニオイに悩まされることはありませんが、人によっては、無意味に等しいほど、汗が出てしまうこともあります。

 

この場合は、リバーサル手術を視野に入れることがおすすめで、山本英博クリニックのような、実績と腕がある場所では、代償性発汗が緩和されながらも、手汗は停止または減少状態がキープされます。

 

逆に、リバーサル手術が普及している海外などでも、名が通っていない場所で行ってしまうと、ETS手術で起きるような、まぶたが垂れ下がる、ホルネル症候群という合併症を、引き起こすこともありますので、きちんとした場所で、手術を受けることは、絶対となります。

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