手の多汗症は病院で治療することはできるのか?

手の多汗症とは、手のひらなどから必要以上に汗をかいてしまい、スマホが反応しない、ハンカチが手放せない、手首まで汗が流れてしまうといった状態です。そんな手の汗に悩んでいる方の数はとても多いと言われています。
手に必要以上の汗をかいてしまうと、さまざまな日常生活に支障をきたしてしまいます。

 

手の多汗症にはさまざまな原因がありますが、病院で治療することができます。
治療方法がご自身の症状とぴったり合うと、手の汗に悩むことはなくなります。そして多くの人が「もっと早くやっておけばよかった!」と感じているのです。

 

ところが、病院での治療には2つのポイントがあります。

 

再発する可能性がある

一度治療を行えば一生汗をかかないという治療方法はなかなかありません。どんな治療にも再発のリスクはあります。また、一定期間のみ多汗症が改善するという期間限定を前提とした治療もあります。

2.治療方法はいくつもの種類がある

手の多汗症を改善する治療方法にはいくつかの種類があります。多汗症のレベルがどのぐらいか、どんな症状かに応じて、医師とのカウンセリングで選びましょう。

 

それでは、治療するにはどの病院へ行けばどのような治療が受けられるかを見ていきましょう。

 

手の多汗症の病院の治療方法と治療期間

では、手の多汗症を改善する4つの治療方法についてご説明します。
4つの治療方法それぞれの治療内容や期間、費用、保険が適用されるかどうかを見ていきましょう。

 

◆皮膚科を受診する場合

外用薬

治療内容:塗り薬を使った治療法です。塩化アルミニウム製剤という塗り薬を使います。これは20%程度塩化アルミニウムを含んでいるもので、1日に1回患部に塗ります。

  • おおよその治療期間:2.3週間で効果が見られます。
  • 健康保険:なし
  • 目安費用:3,000円〜5,000円程度

 

イオンフォレーシス

治療内容:専門の治療機器を使用した治療法です。微粒電気を流した水の中に患部を入れます。1回あたり15分程度の治療を、最初は週に数回程度受け、効果がみられると1.2週間に1回程度行う必要があります。

  • おおよその治療期間:2か月以上
  • 健康保険:あり
  • 目安費用:10,000円〜15,000円(1回あたり1,000円前後を10〜15回)

 

◆美容外科を受診する場合

ボトックス注射

治療内容:ボツリヌス毒素注射法です。本来は筋肉の動きを止める施術ですが、発汗を促す神経に作用するため発汗抑制効果があります。

  • おおよその治療期間:施術時間は5分〜10分
  • 健康保険:なし
  • 目安費用:30,000円〜100,000円

参照→手汗ボトックス注射の費用や副作用・効果の持続期間まとめ

 

◆整形外科を受診する場合

ETS手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)

治療内容:内視鏡を使って、汗をかかせる指令を行う胸部交感神経を遮断する治療方法です。手の多汗症を改善する施術として一番効果のある治療法と言われています。

  • おおよその治療期間:手術は10分程度なので入院は不要。全体では半日程度。
  • 健康保険:あり
  • 目安費用:100,000円前後

参照→ETS手術で手汗を治療する前に!費用や副作用などデメリットの話

 

手の多汗症の副作用について

それぞれの病院で行っている主な治療法をご紹介しましたが、残念ながら副作用が起きてしまう治療法もあります。また、レベルによって効果が見られないというリスクも伴います。
リスクや副作用がある治療とその症状についてご説明します。

 

皮膚科で行う外用薬治療(塩化アルミニウム)の副作用

軽度の多汗症にしか効果がないと言われています。
肌の弱い人は、皮膚に炎症を起こす可能性があります。

皮膚科で行うイオンフォレーシス(専門治療機器)の副作用

軽度の多汗症にしか効果がないと言われています。

美容外科で行うボトックス注射の副作用

何度も施術を受けていると、効き目がなくなってくることがあります。
手の汗は止まっても、別の場所に発汗が増える代償性発汗が起きる可能性があります。

整形外科で行うETS手術の副作用

手の汗は止まっても、別の場所に発汗が増える代償性発汗が起きる可能性がほぼ100%と言われています。また、施術をした手が極度に乾燥しカサカサになることもあります。

 

手の多汗症を治療した場合、再発しないのか?

ご紹介した治療方法を行い、手の多汗症を大幅に改善している人がたくさんいらっしゃいます。ところが、すべての治療法が再発しないわけではありません。再発の可能性は、治療方法によってさまざまです。それぞれの治療方法の再発について見ていきましょう。

 

皮膚科で行う外用薬治療(塩化アルミニウム)の再発について

塗り薬の使用を止めると、徐々に汗をかき始め元に戻ります。外用薬を使い続ける習慣と費用が必要です。

皮膚科で行うイオンフォレーシス(専門治療機器)の再発について

通院を止めると、徐々に汗をかき始め元に戻ります。通院する時間と費用が必要です。

美容外科で行うボトックス注射の再発について

1度の施術で効果があるのは4か月〜半年程度です。そのため4か月〜半年程度経つと再発します。そのため、1年に2回程度施術を受け続ける必要があります。

整形外科で行うETS手術の再発について

複数ある交感神経をどれぐらい切除したかによって異なりますが、再発の可能性は0ではありません。全体の1%〜5%程度の施術において再発があると言われています。
再発した場合は再度手術することになり費用が必要です。

 

まとめ

女医

手汗に悩んでいる人にとっては、どうすれば手汗から解放されるかお悩みの毎日を送っているでしょう。

 

人と握手をしたり、パソコンやスマホの操作、水分がもってのほかの紙類を扱うなど、日常生活に支障をきたしている方も多いかもしれません。

 

毎日を少しでも楽にするために、今回ご紹介した4つの治療方法とその副作用や再発リスクを参考に、ぜひ病院での治療をご検討してみてはいかがでしょうか?

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